火. 10月 8th, 2024

8月に転職しまして、新しい職場でもGAをガリガリフル活用しています。
そんな訳で業務の中で発見したマニアックなことなんかを記事にしていければと思っとります。

2年ぶりの記事は軽い小ネタ的なものです。
「あぁ、GAってやっぱりユーザベースの分析に弱いなぁ」と思わされる事例です。

アドバンスドセグメントを使って、何かしら除外するようなセグメントを作るとき、
例えば、
・特定のイベントが発生していない
・コンバージョンに至っていない
・水曜日にアクセスしていない
みたいな条件のセグメントを作って、「ユーザ数」を見るにはちょっと注意が必要です。

あるサイトで下記のようなアクセスが発生したとします。


ユーザは3人、セッションは4回、うちイベントが発生したのが2回です。

このアクセスに対し、「イベントが発生した」という条件を設定するため下記のようなセグメントを作りました。

するとセッション数とユーザ数は下記の通り。

これはイメージどおり。

次に、「イベントが発生していない」という条件のセグメントも作りました。

すると、

あれ。
先ほどと合わせるとユーザ数が4人。1人増えましたね。

そうです。ユーザAがどちらにもカウントされるんです。

回避策としては、除外する方のセグメントのスコープを「ユーザ」にします。

 

と、こうやって説明すると単純な話ではありますが、実務ではもっと難しい話になりそうなポイントですよ、これは。

 

例えば、「イベントが発生した」と「イベントが発生していない」のどちらに重点を置くかで、ユーザAをどちらに振り分けるべきかが変わってきます。そこはケースバイケースの判断になるでしょう。

また実際は上記のセグメントの条件の中に「特定のページを見た」なんてのも絡んだりするでしょうし、「イベントが発生していないセッションがあることに、そもそも気付いていなかった」なんてミスも考えられます。

 

アクセス解析業務に従事されている皆様方におかれましては、このようなポイントを予め頭の中で整理しておいていただきまして、「あれ?ユーザ数が合わない」みたいな錯乱で貴重な半日を潰してしまうのは、私一人で済みますよう、お祈り申し上げる次第でございます。

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